今月は役場周辺開発についてです。
埼玉県が進める埼玉版スーパー・シティプロジェクトとして町の拠点づくりを進めています。具体的には、役場から松久駅にかけての県道東側は埼玉県企業局が新たな産業団地の建設、約8haを計画しており、現在、地権者の皆さまの意向を確認しています。一方、県道西側については、今後の高齢化社会や小中一貫校が実現した際の利便性を考え、食品等生活必需品のお店を誘致したいと考えています。
さらに、集客施設と車の誘導には、どうしても施設の周りの道路整備が必要となるため、それならば松久駅北側からも北口として人や車が入れるようにしないと、駅南口だけでは、産業団地や商業地への通行に不便です。住民の皆さまのご理解がいただければ松久駅北口広場も夢ではありません。
小学4年生から中学3年生の全員を対象に、「大人になっても美里町に住みたいか」質問してみました。510人が回答して、「はい」が242人(47.5%)、「いいえ」が268人(52.5%)でした。住みたくない理由は、買物・通勤通学に不便との回答が多くあります。コロナ前、小学6年生に毎年出前授業をすると、必ず「買い物が出来るお店が無い」と言われつづけていました。インターチェンジが完成し、産業団地もでき、多くの人が訪れることで農産物など地元の物が売れる、ハイキングや神社仏閣を訪れてもらう宣伝ができる施設も必要です。
では、今までなぜできなかったのかですよね。大きな理由は、農業補助金が投入されると完成後8年間は制限されます。役場周辺は国営かんがい排水事業の整備により、令和3年3月末まで農地以外の活用ができなかったことが大きな理由です。
今回、埼玉版スーパー・シティプロジェクトという知事肝いりの政策支援もあり、県企業局による産業団地や商業地などの実現が見えてきました。
すでに数社の生活必需品を扱う事業者が興味を持っていただいており、早期に地権者の皆さまのご理解をいただき、進出事業者を選定したいと考えています。中学校敷地に小学校が統合され、学童や図書館、体育館などが利用できるようになると、町の姿が大きく変わると思います。