お正月を一家団欒でくつろいでいる元旦、能登半島地震が発生しました。被災されたかたがたにお見舞いと、亡くなられたかたがたにお悔みを申し上げます。
日本列島はいくつものプレートが入り組んでいて、どこで大きな地震があってもおかしくないと言われていますが、あってほしくない災害です。テレビ・新聞の報道で、いかに過酷な状況かを知らされて、わが町に置き換えると身がしまる思いです。
我々の地域で震度7の地震があったら、大量の雨が降り続いたら、どうやって、人命を優先した対応ができるだろうか。これまで、当町で起こった災害や各地の災害を教訓に対応を修正してきました。
例えば、東日本大震災を教訓に、通信が遮断されても各行政区長さんとの交信ができるよう無線機の配備や地区集会所の耐震化、消火栓が使えない時でも対応できるよう街角消火器を設置しました。
防災ガイドブックや洪水ハザードマップの配布、行政区ごとの防災訓練、防災倉庫も建設し災害時に必要なプライバシーが守れる間仕切りや段ボールベッド、食料や毛布、衛生用品、発電機などの備蓄なども実施してきました。
現在は、各地区行政区集会所にAEDを設置し、防災をセットにした訓練の実施をお願いしています。
今回の能登半島地震では、多くの古い家屋の1階が潰れています。熊本地震でも1階が倒壊した家屋の屋根をチェンソーで切断して救出したケースがあり、消防団にはチェンソーの配備と計画的な講習を実施していただいています。
また、町の住宅の耐震対策補助には、一部屋だけの耐震改修も可能です。例えば、家族が集まる居間や寝室だけを耐震補強することもできます。ぜひ担当課(建設課)にご相談ください。
ところで、居間や寝室で、大きな地震があった場合、例えば、寝室ならば寝ている時にタンスが倒れてきても下敷きにならないようになっていますか。電話やSNSが使えない災害があった際の災害用伝言ダイヤルなどの連絡手段を家族で取り決めていますか。電気や水道が使えない場合の対応を考えていますか。
時々、ここで大災害が起こったらと想像し、普段から困らない行動をぜひお願いいたします。