人口戦略会議は、全国1729自治体の持続可能性の分析結果を公表し、美里町の10年前の結果は消滅可能性自治体でしたが、今回脱却しました。
これは、20~39歳の女性人口が30年間で50%以上のスピードで急減する地域では、70年後には2割に、100年後には1割程度にまで減っていくことなり、このような地域では、最終的に消滅する可能性が高いのではないかと推測したものです。
美里町の10年前はマイナス57.8%でしたが、今回マイナス38.3%と19.5ポイント改善しました。しかし、マイナスには変わりなく、今後も自然減・社会減対策を継続します。
わかりやすくするため、美里町の7月1日現在の人口を10歳刻みに集計すると、0~9歳は658人、10~19歳は891人、20~29歳は939人、30~39歳は984人、40~49歳は1,384人、50~59歳は1,471人、60~69歳は1,543人、70~79歳は1,638人、80~89歳は977人、90歳以上は256人です。合計10,741人。その内訳は70歳代が一番多く、若くなるにしたがって減少し、例えば0~9歳がそのまま100歳まで10倍しても6,580人です。日本全体がこの傾向にあるため、人口減、超高齢化社会の中でも、豊かな生活が送れるよう、今から備える必要があると考えています。
町の収入を増やし支出を工夫すること。企業誘致による税収と雇用増、山や農地などの資源を最大限に活用すること。子育てや生活しやすい地域を創ること。寄居スマートICが開通して交通利便性が向上し、2か所目の産業団地ができることとなり、小学校統合による小中一貫校など、役場と松久駅を起点に新たなまちづくりが可能な状況となりました。
国・県の支援を最大限に活用し、民間の協力もいただきながら、集落内の遊休地の宅地化も進め、10~20年先を見据えた、今までの延長線上ではない、美里町を実現することが私に課せられた使命と考えています。
また、災害が全国各地で激甚化・頻発化しており、国の支援策がある今の内に、町管理施設の必要な整備を進めます。陣見山を含む山林は、環境や樹木の活用を積極的に進め、国・県の支援を受け、観光利用を進めます。