今月は、陣見山を含む山の観光活用とまちづくりについての私の思いです。町長就任当初から山の活用をどうしたらできるか考えていました。
円良田地区は辺地債の活用が可能なことがわかり、計画づくりを進めました。起債は借金ですが、元利償還金の80%を地方交付税で見てくれるという大変有利なものです。使わない手はないと思い、まずはハイキング道と山林火災防止の防火帯をセットで整備する予定です。防火帯は幅6mあり、両側に記念植樹はどうだろうかとも考えています。
陣見山にテレビ塔があるのをご存じでしょうか。テレビ埼玉とNHKの中継塔があり、頂上の平場周辺を来夏までに伐採すると聞いています(すぐ下の伐採した所は、戸田市と協定を結び、今月、戸田市民が戸田市の森林環境譲与税を活用して植樹する計画です)。伐採後は、関東平野が一望できますので、インスタ映えする何らかの整備が理想です。これから毎年戸田市民が管理しに来ていただけます。さらに伐採と植樹が進むと眺めも良くなり、ハイカーも増えると、それに見合った駐車場やトイレ休憩ができる場所が必要となると考えてます。
先月号で小学校統合の話をしました。新たに作る校舎は陣見山周辺の美里町産木材を活用した木造を考えています。地域で経済が回り、山の木が伐採されると見晴らしが良くなり、植樹により脱炭素活用することで町に訪れる人を増やすことができます。円良田しか辺地債は使えませんので、森林環境譲与税や企業版ふるさと納税、クラウドファンディング、J-クレジットなども活用が必要です。
ところで、戸田市民による植樹は「カエデ」を予定しています。数年後陣見山頂上が真っ赤に紅葉し、関越自動車道からあれは何だと言われるようになることを期待しています。
観光地は、未来を創造して次の時代へつなぐバトンであり、関係者がコツコツと創っていくものだと考えてます。これから時間はかかりますが、皆さまのご協力をいただき、持続可能な形で観光地もまちも、創っていけたらいいなと考えています。今後も今まで温めていた企画を住民の方々、関係する皆さまと、ひとつひとつ実現したいと考えています。